ずんのブログ

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【雑感】メンタルヘルス

テレビでもうつ病が話題に取り上げられることが多いこの頃。

他の会社、機関で働いている人の聞いてみても、周囲にメンタルを病んでしまい、体調を崩してしまったり、会社を休んだりしている人が一定の人数いるようです。

2015年頃からストレスチェックが義務化されており、自分の勤める会社でも年に1回webでのストレスチェックがなされ、結果を自分で確認したり、必要に応じて産業医との面談が可能という体制が整っています。ただ、以前より制度面では手厚くなってきたかなという印象はありますが、仕事の負担を含め、精神的に劇的に楽になったかと言われると、Noと言わざるを得ないと感じています。

 

最近も、自分の職場の先輩がストレス過多であまり残業をしないよう指示を受けておりました。40歳近い男性の先輩で、本当に責任感の強い方です。

以前から精神的にしんどい、と口に出しており、時々コピー機の前で虚ろな目をしていたので気にはなっていたのですが、いよいよ目眩などの体への症状が出てきてしまったらしく、ドクターストップがかかった、という経緯のようです。

 

現在、私の所属している職場はそこそこに忙しく、帰りが日をまたいで、という方もちらほら、という状況です。もちろん、労務管理はきちんとしており、法律や制度の目をくぐっての仕事というわけではありません。上長も憚ることなく

「精神的にきつくなったら騒げ。体を壊してからでは遅いから、早めに白旗を上げろ。」という風なことを口すっぱく言っております。にも関わらず、今回のケースでは体に症状が出てからの後手の対応となってしまった、というところです。

 

法律・制度の面では少しづつ変わりつつあるなという風には感じていますが、ストレスや不安というのは、なかなか外から見ても気づかない・気づけないというところに問題の根深さがあるかと思います。

 

個人的に、人間の心理というものに興味があり、書籍を読んだり勉強したりしていて最近面白いなと思ったのは、

”人間は極めて不安・心配を感じやすい生き物である”

ということ。

人間は、長らく自然の中で狩りをして生きていきた。そのような状況においては、周りに命を脅かすような獣は潜んでいないだろうか?とか、これを食べて本当に大丈夫なのだろうか?という風に、将来の生を脅かすような危険な要素は、早めに察知し、対処してきた方が、より長く生きてこられた訳です。

そういう観点から考えると、(仕事は決して命を脅かす存在ではありませんが)精神的なものも含め、先に不安になっておく、心配しておくというのは、ある種本能でもあるということ。

そのような記述を見て、なんかストンと腑に落ちた感じでした。

 

毎年ちゃんと形式的にストレスチェックするよ!とか、ちゃんと相談窓口設置しているよ!というのは、実はあまり根本的な解決策ではないのかもしれません。

義務教育に限らず、ストレスなりメンタルヘルスなりの、最低限の教育はすべきなのかも、と思う今日この頃です。

 

考えのまとまっていない雑文、失礼いたしました。