ずんのブログ

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【映画】スーパーサイズミー

好きなもの(寿司、スイーツ・・etc)を腹がはち切れるまで食べ尽くしたい!なんて願望は誰しも1度はもったことがあるはず。でも、ある程度の年になれば「体重が・・・」とか「肝臓の数値が・・・」と自制心が働いてストップをかける人が大多数かと。

かく言う私も、飲み会の時とかにはタガが外れ、暴飲暴食に走ってしまうことが時々ありますが・・・笑

 

さて、本作品。2004年公開の少し古い映画なのですが、日本での露出も比較的多く、知っている方もいるかと。

すごくシンプルなドキュメンタリーで

マクドナルドの製品だけで1ヶ月生活すると体はどうなるか?”

を記録したものです。

なんとなく体に悪そうだなと思う人が大半かと思いますが、じゃあ具体的にどうなるのか?と言うところまで予想・推測できる人は多くはいないかと。

・体重は増える?減る?

・それ以外で何か体に症状は出る?

・体の症状以外の変化は?

そんなところを疑問に持ちながら見ると面白いかもです。

ちなみに、自分は5kgくらい体重は増えそうな気がするけど、それ以外1月程度じゃあんまり変わらないのかなーくらいな予想をしてました。

結果、大きく裏切られました。

 

1.10kgを超える体重の増加

2.肝臓の数値が病気レベルに悪化

3.気分の浮き沈みが顕著に

 

主な変化は上の3つ。

体重の増加が想像していたより大きかったですね。体重1kgは7200kcal相当と言われており、実験台になった彼は1日約5000kcalを摂取していたそう。映画の中で栄養士のコメントだと、彼の体の維持に必要なカロリーは2500kcal程度ということで、1日あたり2500kcalほど余分に摂取している計算になります。仮に30日間それが継続したとすると

2500kcal×30日=75000kcal

となり、確かに7200kcal×10kg=72000kcalなのでニアリーですね。

2点目の肝臓の数値の悪化。私は専門家ではないので詳しいことは言えませんが、これは飽和脂肪酸の摂取のしすぎの影響でしょうか?

www.otsuka.co.jp

肝臓について調べてみますと、大きく3つの役割を担う臓器だそう。

 1つ目は、私たちの体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵

 2つ目は、有害物質の解毒・分解

 3つ目は、食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。

本作中でも、1人の医者が”アルコール以外でこんなに肝臓の数値が悪化するとは予想していないなかった”という趣旨の発言をしており、確かに調べてみても、アルコールの過剰摂取(うえの役割のうち2つ目)による悪影響は想像に難くないのですが、マクドナルド(ファーストフード)の何が肝臓に悪影響だったか?についての答えは述べられていません。

 

気分の浮き沈みは、恐らく糖質によるものと思われます。鬱や不安障害と糖質の摂取過多が関係していることが徐々に科学的にも明らかになってきております。

ただ、炭水化物を悪とみなすような風潮もありますが、それはウソ。極端な糖質制限は体に悪影響だそうなので、ご注意を。

 

後半は、彼(モーガン)は果敢にも社会的な面から肥満問題を取り上げます。

ファストフード業界がどれだけ広告に費用を投じているか、子供の頃からファストフードに親しませる強かな戦略・・・。

あらすじだけ見ると、ただのバカなアメリカ人の無謀な挑戦ですが、そこからファストフード業界の闇に切り込んでいるのが秀逸なところ。肥満問題、健康問題に興味がある方は一見の価値あり!