【書評】スタンフォード式人生を変える運動の科学
運動が体に良い効果をもたらすことはよく知られています。
自分も、気分が良くなること・ウエイトのコントロールにも役立つこと(実際、運動で消費できるカロリーは微々たるものですが)、そしてマラソンでサブスリー達成が大目標であることから、継続的に運動しています。
で、運動がもたらす良い効果って何?と聞かれると、これまでの自分の知識では
・BDNFの生成が活発になり、認知機能の向上に繋がる
・うつ病の抑制効果(気分が上向きになる)が高い
・血流が良くなる
・コリの防止
と、頭脳労働のパフォーマンス向上と、気分の改善の2つがメインだと思ってました。
ところがどっこい、運動がもたらすメリットはそれどころじゃないほど広範囲だったことを思い知らしてくれるのが本書でございます。
詳細は本書に譲るとして、共感能力だったり、やり遂げる力、困難に立ち向かう能力といった、通常で考えれば伸長したり改善したりが難しいような社会的能力も、運動により向上するのだとか。
ちなみに、ランナーズハイについても研究が進んできており、「内因性カンナビノイド」という脳内物質の分泌がカギなんだとか。ちなみに、効率よく同物質を出すには強度が低すぎても高すぎでもダメで、中程度の強度の運動を20分以上継続することが大事なんだとか。
その他にも、音楽や自然と運動の関係等も科学的な切り口から語られていて、興味深いです。みなさん、ご存知かもしれませんが、やっぱり現代人には圧倒的に自然が足りていない模様。自然がなぜメンタルや頭に良い効果をもたらすのかも、エビデンスに基づき書かれていて、説得力があります(デフォルトモードネットワークの沈静化)。
外出自粛が求められている状況ではございますが、運動継続のモチベーションアップにオススメです!