ずんのブログ

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【書評】人生を面白くする本物の教養/出口治明

コロナの感染者数も徐々に低減してきて、このまま収束することを祈るばかりです。

 

自分はほぼ毎日、朝に運動(軽くジョギング、バーピー等)するのが日課です。

科学的な視点から見ると、ランニングは活性酸素の増加やストレスホルモンの観点から体に良いかという点には疑問があるそうですが、気分が良くなるのと虎視眈々と(?)狙っているフルマラソンの記録のためにも、こりゃあやめられんぞ、というところでございます。

毎朝のランニングのお供に聞いているのがaudiobookでありまして、面白かったのでオススメの紹介です。みなさんご存知、ライフネット生命創立者の一人、出口治明さんの本書。

グロービス の動画で彼の公演が公開されておりますが、こちらもすごく面白い。知識を腑に落ちるまで咀嚼し、積み上げてきたという人なりの言葉のセンス、質問への回答の明快さがあります。相手が質問を喋ってる途中から頭に答えが浮かんでるのでしょう、衝撃的なレスポンスの速さでした笑

 

 

書のタイトルに「教養」と付されているものはたくさん販売されておりますが、では、教養とは何か?それを説明するのに、彼は(学歴は高くない)ココシャネルの言葉を引いています。

 

「私のような無教養な老婆でも、道端に咲いている花の名前を一日lに一つくらいは覚えることぐらいはできます。一つの花の名前を知れば、私にとって世界の謎が一つ解けたことになります。その分だけ私の人生と世界は単純になります。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい」

ビジネスに役立つとか、話題が豊富だと老若男女とのコミュニケーションの助けになるとか、そういう面ももちろんあるでしょうが、そういう利という観点を取っ払ってのシャネルの言葉、素敵じゃないですか?

複雑なこの世界で、自分は分からないことだらけ。でも、何かの手段で情報を得、学び何かしら1つでも知る。知ったことで、分かる範囲が少しずつ増えていく。それだけも楽しいですよ。

 

その知るための手段として、出口さんは

人、旅、本

の3つを挙げており、それぞれに踏み込んで解説しています。

日常の雑務はルール化し例外は作らない、1日1時間は読書をする、など彼なりのルーティンも興味深いところです。

 

こんなおじさん(失礼)、上司にいたら面白いだろうなぁ。