ずんのブログ

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【書評】考える力がつく本/池上彰

毎度おなじみ?の池上さんが、考える力をつけるための情報のインプットの方法、新聞、雑誌、メディア、本当の付き合い方を綴ったもの。巻末には、企業のトップにインタビューをした内容と各人からの3冊のおすすめ本が収録されています。

 

以下、参考になった内容の抜粋です。

・「知識がに身についたかな」と思えば、ぜひそれを誰かに伝えてみてください。実際に伝えてみようとすると、きっと思いの外うまくいかないはずです。そこで、「なぜだろう」と考える。

→DaiGoさんの勉強法の本にも書かれていましたが、他人(特に小さい子供)に説明することは、自分がきちんと理解できているかを調べる有効な手段の一つですね。ただ、文書の字面を追っていると、なんとなくわかったような気になってしまいますが、なんとなく、と、実際に分かっているかには大きな溝があることを痛感する日々でございます。(上の人や後輩に説明しようとすると、理解が得られなかったり、突っ込まれたり・・)トレーニングの意味も込めて、本当に理解する必要があるものについては、自分で他人への説明をシミュレーションしてみると良いかもですね。

 

・私はわからない言葉が出てくると、まずその言葉の意味や由来を調べるところから始めます。

→わからない単語は調べる。小学校、中学校時代から口すっぱく言われていることですが、実際大人になってからこれができている人はどんな程度いるのでしょうか。自分も本なり新聞なりを読んでいても、「なんとなく、こんな感じの意味だろうな〜」と勝手に解釈してしまうこと多々。単に調べるのが面倒なだけなのですが・・知識豊富な池上さんですら、このような基礎的なことを徹底しているのですから、私クラスなんぞ言わずもがなですね。

 

・全体像を把握する場合には、過去→現在→未来の時間軸の中で、世界→国家→個人への動きへと振り返っていくと整理しやすいでしょう。

→全体から細部へ、結論から瑣末情報へ。よく言われることですけど、なかなか細部に囚われて木ばっかり見てしまったりって、多いですよね。本では、目次を見たりすることが有効ですね。物事の理解の時にも、時間軸と物理的な大きさの2軸を意識してインプットに励みたいと思います。

 

書いてあること自体、それほど目新しい情報はないかもしれないですが、基本を振り返りたい方や知的生産・世の中の理解に向け、何をどうしたらいいか指針を得たい人にはおすすめの1冊です。