ずんのブログ

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【書評】わたしはだんだんわたしになる

amazon unlimited会員の私。時々ゼロ円漫画を漁って読んでみるのが最近の趣味でございます。そんな中でたまたま出会った本書。

無料なので、大した内容じゃないだろうとあまり期待せずに読んだのですが・・不安に苛まれている人、鬱っぽい人、周囲に合わせすぎて疲れを感じている人など、大人になり、”生きづらさ”を少しでも感じている人には何かしら刺さる本なので、ぜひ読んでみてください。

わたしはだんだんわたしになる 自己肯定感が欲しい!

わたしはだんだんわたしになる 自己肯定感が欲しい!

 

 

シンプルな絵で描かれた漫画で、作者のakkoさんがうつと診断されながらも徐々に回復し、苦しい思いをしながら、自分の居場所を見つけるまでを綴った内容となっております。

自分も含め、不安を感じたり、人に甘えられなかったり、今までなんとなく「自分の性格だから仕方ない」と流してきたことって、多かれ少なかれ、皆さんあるのではないでしょうか。そのために生きづらいなと感じている部分があったら、是非幼少期を振り返り、自分の親との関係を思い出してみてください。

以前読んだ本に、小さい頃に親の愛情を受けて育った子は、人生の途中で多少間違いを犯したとしても、ちゃんとまっすぐ育っていけるものだ、という趣旨の一文がありました。愛情を受けて育つ=自分はかけがえのない大切な人間なんだ、と心の底から思えていれば、自暴自棄になったりしなさそうですよね。

で、子供がそうやって「自分が大切な人間なんだ」と理解するためには、大人に話を聞いてもらうことが何より大切だそうです。要するに、自分が何かしらの表現をした時に、それにレスポンスをしてくれる存在がいるということは、自分の存在を認めてもらっているのと同等ですからね。

で、大人になったら変なやつがいれば接さないようにするとかいう手段はなんぼでも撮れるわけですが、幼少期の子供に限っては、その存在の大部分は親が占めるわけです。

全員が全員ではないことは理解した上でですが、恐怖政治的に子供の意見を聞かずに育てる親の元に生まれてしまった子は、自分自身のことをほとんど表現することなく、親の言うがままに命令・指示されて育つわけです。で、自分の存在を認めてもらうために、それに従うことに一生懸命になってしまう。その認識のまま育っていってしまうと、例えばですが無思考の兵隊のように、上からの指示をこなすことだけに価値を覚える人間が出来上がってしまう可能性もある、と言うわけです。

 

自分には子供はいませんが、この話っていうのは子供に限らず、大人になった今でも周りの人とのコミュニケーションの時に気をつけるべきことな気がします。

少しでも生きづらさを感じてる人がいれば、是非手に取ってみてください。