【書評】ブラックジャック創作秘話(1)
漫画の神様手塚治虫の関係者へのインタビュー結果から、エピソードをまとめた漫画作品。
ブラックジャックが大ヒットするまでの大変な期間のこと、いつも締め切りに追われていたことなど、天才
というフレーズと結びつかない一面も垣間見られて興味深いです。
確か10年近く前に東京で開催されていた手塚展を見にいった記憶がありますが、その時に驚いたことの一つが、彼が残した作品の量でした。クオリティや絵の上手さの話を出す以前に、手を動かして何かを生み出している量が想像を遥かに上回るものでした。箱根でピカソ美術館でも同じようなことを感じましたが…。
本作品のエピソードからも、その背景が読み取れます。寝る以外は全て漫画、というよか寝る時間を削っても漫画、という感じ。そして、創作を支える常軌を逸した好奇心。
社会人として彼と同じような生活をしてたら完全に不適合者に認定されてしまいそうですが、一つの事に賭ける熱量、決して作品について妥協しない姿勢など、刺激になるポイント多々です。
少し時間が経ったらまた読み返したくなる作品!