ずんのブログ

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【書評】論理トレーニング101題 野矢茂樹

年末は実家でゆっくり、と思ったのですが・・本書でだいぶ脳みそに汗をかかされることに・・・笑

 

接続詞や文章の構造の捉え方に始まり、適切な疑問質問の仕方を101題の問題を解きながら鍛えていくという内容です。中には「こんなんセンター試験に出たなぁ(次のAに当てはまる接続詞はどれか?)」的な物もあったけど、後半になってくると結構な難易度です。ただ、文章も解説も面白いので飽きることなく取り組めるかと。

 

例題(小便をたってすると飛沫が飛んで汚いから座ってする人が増えた事に対するコメント)

「清潔はビョーキだ」の著書がある東京医科歯科台の藤田紘一郎教授も、座り派の増加について「清潔志向が行き過ぎてアンバランスになってしまっている」と指摘する。「出たばかりの小便は雑菌もほとんどいない。その意味では水と同じくらいきれいだ。なんで小便を毛嫌いするのか。ばい菌や匂いを退けすぎて、逆に生物としての人間本来のちからを失いかけている一つの表れでないといいのですが」

 普通にさらっと読んでしまうと何も気づかないかと思いますが、皆さん気づきましたか?言ってる内容には間違いは無いのでしょうけど、支離滅裂です・・詳しくは本書を手にとって見て下さい。

生まれてから数十年という間、日本語というものと付き合ってきて、かつ自分なんかは読書が好きでよく活字に触れる方なのですが、以下に「流して」漠然と文章を読んでいたのかを思い知らされました。加えて、適切な「疑問」を持つことも結構な労力がいることも、改めて実感させられました。

今まで会社の研修等でもロジカルシンキングが取り上げられたりしたこともありましたが、あまり身についた感はありませんでした。しかし、本書の101題で少しはレベルアップが図れたかと。

論理的思考力不足に悩んでいる方は是非手に取って見て下さい!

 

https://www.amazon.co.jp/論理トレーニング101題-野矢-茂樹/dp/478280136X