【映画】Wood Job
矢口作品というと、ウォーターボーイズ、スウィングガールズ等個人的に好きな作品が多いですが、本作は自分の中でベストでした。
高校を卒業した主人公平野勇気は、進路を決めかねていたこともあり、親の勧め(矯正)で三重県の山奥へ・・。そこで待っていたのは、林業との出会いだった。
ケータイの電波も届かず不便も多い山奥での暮らしに、一旦は脱走を試みるも、自然の偉大さ、村の人々との関わりを通して林業にのめり込んでいく。
ある日、昔の彼女からスローライフについて取材したいとの申し入れがあった。取材自体は受け入れたものの、彼らの村の生活を何処か下に見るような態度に嫌気が刺し、追い返すのだが、その一方で自分が「村の一員」としてのプライドと誇りを持っている殊に気づく。
1年間の研修期間を終え、予定通り関東の実家へ帰るのだが・・・その続きはお楽しみに、ということで。
矢口監督の小説を映画化する際の完成度の高さもそうですが、原作(読んでないですが)で三浦さんが林業というある種目立たない職業にスポットを当てたことや、そのストーリーの構成の巧みさにも脱帽、といった感じです。
見終わったあと、どこか爽快な気分になれました。