【映画】MILK
これまた実話に基に作られた映画です。
時は1970年台、アメリカ・サンフランシスコ。
同性愛者が変人扱いをされ、公然と差別がまかりとおっていた時代に本映画のモデルとなったハービィー・ミルクはサンフランシスコのカストロ通りにカメラ屋をオープンさせ、そこからゲイの市民権獲得のために小さな行動を起こしていく。
時には警察や周囲の人間から妨害を受けながらも、徐々に活動の範囲を広げ、遂には市議会議員に立候補し、3回目の挑戦でついには当選を果たし、ゲイのみならず黒人や女性等の少数派の市民権獲得のために奔走する。
当選後もゲイを公言し、様々な差別に立ち向かい続ける彼であったが、凶弾に倒れ命を落としてしまう。
最近もアメリカで女性同士の結婚が認められ、日本でもニュースになっていました。
しかし、時折ニュースで同性愛者のデモ行進が取り上げられたりしているのを見ても分かるとおり、世界的にみるとまだまだ市民権を得る道半ばといったところでしょうか。明確な統計データは見つけられませんでしたが、人口の3〜5%程度は同性愛者だといわれているそうです。現在、自分の周りには公言している人はいませんが、高校時代の友人に1人、ホモセクシュアルの人がいました。自分が今まで接してきた人の人数を考えると(3〜5%が正しいとすると)、恐らくカミングアウトが出来ない人って沢山いるのかなと思ってしまいます。
ちなみに、以前タイ国籍の友人と話をしていたところ、タイは日本に比べるとカミングアウトし易い雰囲気があるそうで、彼の友人にも結構な人数がいるそうな。それぞれの国ごと対応が分かれるところですね。
主人公のミルク演じるショーン・ペンの演技が秀逸で、途中から本人に見えてきます。同性愛について考えるキッカケとして、一度ご覧になってみてください。