ずんのブログ

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【映画】セッションズ

「障害者」に対して、皆さんはどのような印象をお持ちですか?

かわいそう、暗い、周囲の助けがないと生きていけない、あまり関わりたくない?etc

世間一般にはそのようなネガティブな意識・認識を持つこと自体が悪という風に捉えられている感があります。確かに健常者とは違うけれど、同じ人間だと思うべきであり、かわいそうと思うこと自体「下」に見ているのではないか、と。最近では「障害」って言葉を当てはめること自体もどうなのかという方や意見もあります。

 

多くの人が漠然としたモヤモヤを持っている中、自分の障害者に対するイメージを少なからず変えたのは「五体不満足乙武洋匡」でした。

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自分も中学生の時に読破しました。当時、自分の周りには知的障害者しかおらず、手足がない乙武さんの写真、そして五体不満足の中でも、不便ではあるが不幸ではない、と僕らとさして変わらない生活を営んでいる姿に衝撃を受けたことを今も覚えています。

だいぶ時間が立ってから、インターネットで見つけて読んだこの本↓は更に衝撃的でした。

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主人公の鹿野さんのキャラクターもあるのですが、「五体不満足」よりもよくも悪くもあけっぴろげに障害者ライフが描かれています。エロビは見るわ、タイトルとおり迷惑顧みず色々な要求を・・笑

 

本映画も、障害者の方に関して考えるいい機会を与えてくれる実話に基づいた映画です。

主人公のマークは、頭脳明晰だが幼少期に罹患したポリオの影響で首から下が動かない(感覚はある)詩人兼ジャーナリスト。そんな彼に突然、セックスに対しての記事を書かないかとの打診があった。彼は悩んだ挙句、童貞を捨てる決意をする。

そんなストーリーです。何か障害者の「性」については長らく触れられずに来たのかなぁというイメージがあります。特に体が自由に動かない方については、ボランティアもしくは金銭的な授受により、その行為に至る以外に選択肢がなかなか得づらい部分があるのかと。もちろん、健常者と普通にお付き合いをし、そのパートナーがいる場合は別でしょうが・・。

マークの相手をしたシェリルは、「コレは売春とは違うわ」と映画中でコメントしているシーンがあります。確かに、普通の売春行為とは違うことは感覚的には理解できるのですが、金銭の授受により行為に至るという部分では何が違うのかを中々明確に言語化できない自分もいたりだなぁ、という感想です。

そんな小難しいことを考える必要はないかもしれませんが、若い方にも是非見てもらいたい映画です。