【書評】大人はもっと遊びなさい 成毛眞
マイクロソフト元代表取締役だった成毛眞さんが、趣味や遊びについて語った本。
特に真面目な人は、「趣味」というと人に誇れる立派なものを、とか恥ずかしくないものを、とか色々と考えてしまい、心から楽しいと感じられないようなものでも趣味にしてしまう傾向があるが、もっと楽に考えましょうという示唆を与えてくれる本。
例えばゲーム。スマホゲームなんぞ、子供の遊びや!とか時間の無駄じゃ!と思っている方は多いかもしれませんが、現代のゲームのクオリティたるや、芸術作品レベルだったりします。レゴだったり、プラモデルしかり。大人と子供なんて区別せずに、特に自分が昔はまっていたけど、大人になってやめてしまったことなんて、再トライする価値があるかもしれません。
本書の中で面白かったのは、趣味を個人の楽しみとしてクローズさせずに、どんどん発信していきましょうという点。ブログやSNSに書いてみることで、自分の脳の整理にもなるし、知らない人へのアピールにもなります。場合によっては、周囲に声をかけてみることで、一緒に楽しめる仲間ができるかも。
趣味の名前もより細分化してみようというのも面白いアイディア。例えば、読書というのではなく、文庫本サイズのノンフィクション、といった風により絞って極めにいってみる。そんな人、なかなかいないので、その世界でレベルが上がれば専門家づらもできるってもんです 笑
自分の周りを見ても、心から没頭できる趣味がないと悩んでいる人って、意外と多いような印象があります。そんな人にぜひ!