ずんのブログ

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【書評】二十一世紀を生きる君たちへ 司馬遼太郎

昨年のGWときに近畿近辺を旅行した際、以前から行ってみたいと思っていた司馬遼太郎記念館にいってきました。超有名人だから、もっと都心に近いところにあるかと思いきや、大阪から結構奈良県側の、さらに住宅地の奥にひっそりと佇んでいました。でも、このアクセスの困難さと、閑静な住宅街にひっそりと佇む様がなんとも言えません。

数々の歴史小説で有名な著者ですが、本書は若者に向けたメッセージ、という体。司馬さんの原稿の写真が掲載されており、途中、どのようにされたのか、また、司馬さんがどのような文字を書く人だったのか、その息遣いがわかる作品です。

 

内容は、20世紀しか生きられない著者が、歴史というものを通して得たものを、21世紀を生きる若い人たちに伝えているもの。

・自然を敬うこと

・立派な人間でいること

端的に言えば、この2つ。膨大な量の歴史小説を執筆し、人間とむきあいつづけた司馬さんのメッセージが、「自然を敬うこと」というのはちょっと面白い気がします。詳細な理由は書かれていません。おそらく、自分で考えなさい、ということなのでしょう。

短い文なのですぐ読めますが、読んだ後が大事な作品です!