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【書評】やる気と集中力の高め方 森田敏宏

山梨県のいわゆる「普通」の高校から初めて東大理科三類に入学した著者が、実際に行ってきた&現在進行形で行っている集中力とやる気の高め方をまとめた本。脳のワーキングメモリー等にも踏み込んだ内容に触れられている事もあり、いたってシンプルなメソッドが提示されている。

 

・アメリカのとある工場で生産性向上の実験をした。職場の明るさ、騒音、温度等様々なパラメータが関係すると思いきや、それらは関係がなく高い生産性が維持ぱされた。その要因は「注目されている」ことだった。

・やる気ホルモントーパミンは報酬と密接に結びついている。報酬を予測しただけでドーパミンが放出され、達成後60秒以内のご褒美が効果的。報酬がないと一気にヤル気が低下。

・具体的なメソッドがとして、ワンステップメソッドを提示。時間計測、目の前の一歩、目標設定がキーワード。

・ストップウォッチにより、すべての行動の所要時間を正確に見積もるべし。これにより、以前の同じ行動よりも素早く出来たことによりドーパミンが出ること、さらに心理的時間と物理的時間に差異がなくなることにより、やる気の維持につながる。

・ゆっくりより素早くやったほうがミスが少ない。パソコンが調子悪いと、頭の動きが悪く感じるのもそのため。

・パフォーマンスを向上させるには、目の前の事に集中すること。先の事は考えない。

・頭の中のことはすべて書き出すべし。

 

言い回しや表現は違えど、メンタリストのDAIGOの著書と同じようなことを言っている部分が結構あるかなという感じ。