ずんのブログ

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【書評】仙台ルール 仙台ダテなライフを楽しむための49のルール

連休ということで仙台の実家に帰省したところ、居間のテーブルの上にこんな本が・・・

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どうした母ちゃん!?笑

おもむろに手にとって読んでみたら、意外と?ちゃんと取材をして作られていることもあって「えっ、これ仙台独特の文化なの?」と新たな発見も何個か。紹介がてら書いてみます。

 

1)牛たん

仙台といえば第一に名前があがるほど有名になった牛タン。生誕は1948年、味太助の初代店主・佐野啓四郎さんという方らしいです。当時から洋食の食材として使用されてはいたみたいですが、戦後の食料難という時代背景から、ボリューミーでおいしいモノをという願いから、現在の麦飯、テールスープ、南蛮味噌、牛たんという定食スタイルを産みだしたとか。

ちなみに、仙台名物とうたい初めたのは80年の「喜助」2店舗目とのこと。市の観光課や商工会議所のバックアップもあり知名度が徐々に上昇していったみたいです。今は利休あたりが一番混雑している印象ですが、元は味太助、なんですね。

2)笹かまぼこ

阿部蒲鉾店(1935年創業)が元祖とのこと。阿部蒲鉾のエライところは製造法の公開と笹かまぼこという名称の統一を図った点。実は商標を大企業に申請されて、仙台名物の危機になりかけたらしいですが、県内かまぼこ業界が結束し、所有権を取り戻したという経緯があるそうです。

阿部蒲鉾の他に石巻の白謙、鐘崎、高政、馬上かまぼこなど、仙台人は色々お好みの蒲鉾メーカーをもっています。初見でしたが、2012年「かま志ん蒲鉾店」は手作りの炭火焼きかまぼこで水産長官賞を受賞したとか。

3)萩の月

仙台銘菓といえばコレ。カステラ生地にカスタードがたっぷり詰まっていて、食べごたえもあり美味しいです。ユーミンが「凍らせてたべると美味しい」と発言し、盛り上がったことがあったとかなかったとか。

実はこの銘菓、日持ちしないという弱点があったそうですが、菓匠三全と三菱ガスの努力により「エージレス」という脱酸素剤の開発により今の地位を築くに至ったそうです。たしかにお土産というポジションでは、美味しさや物珍しさも大事ですが、日持ちするか否かっていうのも大切なファクターですからね。

4)仙台発祥のモノたち

レゲエパンチ、回転寿司あたりは有名ですが、(諸説あるものの)下記のものも仙台発祥だとか。

冷やし中華

・炉ばた焼き

・ほそやのサンド

・麻婆焼きそば

・めしの半田屋(生まれた時から丼めしや!)

5)方言てきなもの

いずい、ちょすな、いきなり、だから!、ジャス・・・

「いずい」と「だから!」については、大学時代に友人に本気で驚かれたことが・・笑

 

県民ショーを見ていても感じるところですが、自分が長い間生活していると当然と思うことでも、少し引いて見てみると普通じゃなかったり。

この多様性が面白いところですね。