【書評】”がん”のち、晴れ/伊勢みずほ・五十嵐紀子
本日、イオン新潟南にて伊勢みずほさんと五十嵐紀子さんの出版に合わせてのトークライブ&サイン会があったので、足を運んでみました。
トークライブ自体は10分間程度と短い時間だったけど、強く生きる人を直に見、エネルギーをもらうには十分な時間でした。お二人共、がんを患い・そして今も戦っている人とは思えないくらいキラキラしてました。
帯には「がん≒幸せ」とありますが、これは決して「がんになってよかった」という意味ではなく「がんにならなければ気づくことの出来ない幸せがあった」というような意味合いです。本の中身は、お二人のがんの発症から現在までを綴ったもので、堅苦しい言葉を使わずに書かれているのですごく読みやすい。文の語尾のですますや体言が統一されていなかったり、途中から猫の話に脱線したりもあるけど、逆に良い臨場感がある感じです。
がんに罹患した人はみな異口同音に「自分は大丈夫だと思っていた」と言うし、正直自分も今、大丈夫だろうと思ってしまっています。福島原発を引き合いに出すのもどうかと思うけれど、必要以上に恐れを抱く必要もないし、楽観しすぎてもいけない。
「正しく怖がる」
って、実は自分の頭を使わなきゃだし、手間も時間もかかるけれども、より良く生きてくには何より大事ですね、きっと。