【書評】毒舌身の上相談/今東光
奥野宣之氏の本で紹介されてて面白そうだったのでアマゾンアタックした本。
一気に読了しての感想としては・・相談内容もひどけりゃ、回答もひどい(良い意味で)笑 相談というと、自分が購読している読売新聞がベンチマーク的な役割を果たしているが、本書籍は「プレイボーイ」に掲載されていたものということもあり、良くも悪くもあけっぴろげな内容だ。
例
Q:オナ◯ーのし過ぎで悩んでます。どうしたらいいでしょう。
A:じゃんじゃんやっちまえ!
中には多少真面目な内容もあるが、著者は住職なのに口調がべらんめぇだし、相談者も相談者でべらんめぇ口調・・笑 でも、その飾りの無い言葉の中にはっとさせられる部分もあるし、なにより「こんなくだらないことで悩んでいるヤツがいるんか」と思うことで、読後、すこ~し気分が楽になるような感じです。
勉強になったというか、著者が一貫して主張していることの一つは
「目の前のことに一生懸命マジで取り組んでみろ」
というメッセージ。相談者の中には「俺はなんでもできる」というような内容を書いてよこす人もいるが、横っ面をぶん殴るかのように「てめぇはその分野で自分が一番と言い切れるくらい極めたのか?」と返す。物事に対し、情熱を持てなかったり、興味を持てない人って結構いると思うが、この意見には与する。
先日の会社の飲み会で、もう定年が近い先輩も同じことを言っていた。
「次の職場や業務で色々と希望はあると思う。でも、浮足立たないで目の前の業務を一生懸命やってごらん。」
飽きや慣れが生じてくると、人は次なる刺激を求めたくなってしまうし、それが成長につながる部分があることも否定しないけれども。
心に刻んで、月曜から頑張ろっと。