【雑感】やる気スイッチの入れ方
youtubeからの抜粋です。備忘録がてら。
・やる気スイッチは、ある行為自体に置くのではなく「成長した自分」に置く。例えば、本を読むという行為はある人にとっては苦痛かもしれないが、本を読んで成長した自分を想像してやる気を出す。
・無知の知。現状の自分に満足しない力。昨日の方が楽しい、なんてことはあっちゃならない。昨日より今日、今日より明日は楽しくなきゃならない。トレーニング、読書、人とのコミュニケーション、全部につながる。昨日より、成長してる?
・10種競技の世界選手権の優勝インタビューで、いつもの食生活(やわらかいパン)でなかったけど優勝出来て嬉しかった旨の発言をした。しかし、インタビュー後ユーゴスラビア(内戦中)の選手が近づいて来て、「私の妹は地雷で両足を失っているが、どんなパンでも喜んで食べる。お前は競技の能力が強いが人間としては最弱だ」と衝撃の発言を受ける。優勝したのに不満が口から出てくる自分の弱さ。なんでも買え、自由な環境で練習できるありがたさに気づかなかった自分自身。日本なんて、世界でも最高の環境にいるのに、不満だらけな人生。幸せを噛みしめる力の不足。
【書評】小さな村のウルトラランナー 大川卓弥
ウルトラランナー重見高好への取材をまとめた作品。
走る目的は人それぞれだが、彼は長野県売木村の専属ランナーという実業団でもアマチュアでもない、ちょっと珍しいポジションにいるランナー。彼の名前を見たのは本書を通してが初めてだったが、サロマ湖のウルトラマラソンや24時間耐久マラソンでも結果を残しており、実力は折り紙付き。
なんでそんな実力のある人が、実業団にも所属せず、長野県の田舎の村で一人で淡々と練習をし、レースに出場するのか?それは、本書に書かれている彼の生い立ちを見るとわかる。
暴力を振るう父親、精神的な病に倒れた母、貧乏な家庭。そんな環境からか、周りにバリアを張りながら学生生活をしていた彼。楽しみのない生活の中、唯一夢中になれることが、努力がちゃんと報われる長距離走だった。黙々と練習に励んみ、中学時代には全国的にも有名な選手となり、高校には陸上選手として特待生入学を果たすが、禁止されていたバイトを続けたことにより、高校を退学することとなる。
しばらく陸上から離れた時期もあったが、やはり捨てきれきれない長距離、実業団所属への憧れ。ひょんなことからその夢は実現することになるが、順風満帆、とはいかずであった。時は経ち、再度長距離走への挑戦のために練習用の合宿の地として選んだ売木村で、運命的な出会いがあり・・・。というストーリー。
毎朝5時16分に起き、平日は2、30km、休日には7、80kmと月間1000kmを淡々と刻む彼の姿にはどこか修行に通じるものがある。こんな生き方もあるのかと興味が惹かれる一冊でした。
【書評】熱狂宣言/小松成美
ダイヤモンドダイニング社長、松村厚久の伝記&若年性パーキンソン病に罹っていることの告白本。
外食産業の母体外社のため、あまり社名が表に出ることはないが、100業種100店舗という業界の常識では考えられない偉業を達成している会社である。
通読して第一に思ったのは「一つの目標のために、こんなに一生懸命に熱く生きてる男がいる」ということだ。身支度に半日を要したり、身体を支えられず椅子から落ちたりといったパーキンソン病についての描写もあり、その大変さについて伺い知ることができるが、松村はその辛さを全くと言っていい程表に出さない。むしろ、病名を公表することで社員に迷惑がかかることを心配し、公表を控えていたくらいだ。
本書には、彼の家族や友人へのインタビューも含まれていて、本当に思いやりに溢れ、暖かい人間であることがわかる。成功には商売の才能はもちろん必要なのだろうが、人間性がいかに大事かについても教えられた気がします。
因みに、というかもちろん業界への知識も半端ではないことを付け加えておきます。歩くぐるなびと言われるほどのマーケティング知識。目にカメラがついてると言われるほどの眼力。
一生懸命になることの強さ、五体満足で仕事ができる幸せについて、改めて考える機会になりました。良書です!
【書評】勝つ人 武井壮
【書評】ブラックジャック創作秘話(1)
漫画の神様手塚治虫の関係者へのインタビュー結果から、エピソードをまとめた漫画作品。
ブラックジャックが大ヒットするまでの大変な期間のこと、いつも締め切りに追われていたことなど、天才
というフレーズと結びつかない一面も垣間見られて興味深いです。
確か10年近く前に東京で開催されていた手塚展を見にいった記憶がありますが、その時に驚いたことの一つが、彼が残した作品の量でした。クオリティや絵の上手さの話を出す以前に、手を動かして何かを生み出している量が想像を遥かに上回るものでした。箱根でピカソ美術館でも同じようなことを感じましたが…。
本作品のエピソードからも、その背景が読み取れます。寝る以外は全て漫画、というよか寝る時間を削っても漫画、という感じ。そして、創作を支える常軌を逸した好奇心。
社会人として彼と同じような生活をしてたら完全に不適合者に認定されてしまいそうですが、一つの事に賭ける熱量、決して作品について妥協しない姿勢など、刺激になるポイント多々です。
少し時間が経ったらまた読み返したくなる作品!
【書評】一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書/Yu Suzuki
リンゴダイエット、バナナダイエット、糖質制限etc、数十年も前から◯◯ダイエットという言葉をテレビ番組なり書籍等で目にしているような気がします。これだけ長期間取り上げられるということは、時代に関わらず人々の関心が高いテーマであるという一方で、あるダイエット法にトライをしても、明確な効果が得られた人はほとんどいない、ということの裏返しなんだと思います。
自分は5年位前にランニングを開始、同時期に食事についても色々と気を使い始めました。5kg近い減量に成功し、現在も体重も維持出来ています。
自分の身を振り返って見ても、本書の著者が言っている「どんなダイエットも長期間継続できなければ意味はない」という主張のとおりだと思います。本書の中にも紹介されていますが、過去に実施された数多くのダイエット法をレビューした論文によると、結論は至ってシンプルで「どんなダイエット法も、結局はカロリーが大事なので1年間継続すれば効果は同じ」というもの。言い換えれば、生涯に亘って継続できなければ、どんなダイエット法にチャレンジしてもその効果は一時的、というわけ。
著者は、科学的なエビデンスに基づいた「パレオ(パレオリシック)ダイエット」を紹介しています。一生の継続を謳っているだけあって、メソッドも至ってシンプル。食う、寝る、動くの3つの観点について狩猟民族の生活に近づけるよう留意するというもの。ポイントは以下のとおり
(1)食う
・加工食品を避け、自然に近い食品を摂取する(昔の狩猟民族が食べていた食品をイメージ)
・断食を推奨
(2)寝る
・朝は決まった時間に起き、徹底的に暗い環境で眠る
・ブルーライトカットや遮光カーテンを使用
(3)動く
・痩せるためのエクササイズはしない、日常の動作を増やすだけでOK
・よく歩く
本メソッドが生活に取り入れやすいのは、難しいルールや計算が不要であり、「昔の狩猟民族だったらどうしていただろう?」と想像し、それに近づければよいというだけであること。太古の昔の人は、清涼飲料水をガブガブ飲んだり、深夜にスマホをいじりながらテレビ見たりはしてなさそうですよね・・笑 主張の裏付けとなるエビデンス・論文もこれでもかってくらいに紹介されていて、特に理系の人は納得感を得ながら読み進められると思います。
【ラーメン】柳家仙台東口店
ゆるゆる糖質制限生活を始めてから遠ざかっていたラーメン屋。
友人と夕方駅東口に用事があったので、久々に突入してきました。
https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040102/4000255/
納豆&キムチで攻めようかと思いましたが、翌日の予定も勘案し納豆ラーメンに。
納豆、キムチと上のトッピングばかりに目がいってしまいますが、ニンニクの入った白味噌ベースのスープも優しい味でゴクゴク飲めちゃいますし、中太の麺も食べ応えがあってラーメン自体のバランスもいいかと。
結構なボリュームで、1杯で満足できるのも嬉しいところ。
スタミナをつけたい方オススメです!
【映画】イミテーション・ゲーム
ナチス・ドイツの暗号「エニグマ」の解読に生涯を捧げた天才数学者アラン・チューリングの生涯を描く、実話に基づいた作品。チューリング役のベネディクト・カンバーバッチの好演が光り、時間を忘れて見入ってしまいました。
時は第二次世界大戦中、敵対しているドイツは神出鬼没で、イギリスの被害は日増しに大きくなっていく。そこで急務となるのは、攻撃の指揮となるドイツ軍の暗号「エニグマ」を解読することであった。
暗号解読を目的にチームが組まれたものの、空気を読まないチューリングとチーム員との間の溝は深まるばかり。そんな状況を脱するのに手を貸してくれたのが、解読チームの選考試験に合格したジョーンだった。解読が進まず、チームは解散の危機を何度も迎えるが、ついに、ふとしたことをヒントに解読マシン「クリストファー」を完成させたのであった。
本作が面白いのは、これでハッピーエンドという訳ではなく、解読した暗号の使い方(ドイツに暗号解読が成功したことを悟られないようにする)やチューリング自身の裏の部分(同性愛者だったり)までを丁寧に描いていることかと。
TSUTAYAでもランキング上位に位置していましたが、間違いなく名作の一つかと思います。暗号のかいどくに興味がある方のみならず、全映画ファンに!
【書評】論理トレーニング101題 野矢茂樹
年末は実家でゆっくり、と思ったのですが・・本書でだいぶ脳みそに汗をかかされることに・・・笑
接続詞や文章の構造の捉え方に始まり、適切な疑問質問の仕方を101題の問題を解きながら鍛えていくという内容です。中には「こんなんセンター試験に出たなぁ(次のAに当てはまる接続詞はどれか?)」的な物もあったけど、後半になってくると結構な難易度です。ただ、文章も解説も面白いので飽きることなく取り組めるかと。
例題(小便をたってすると飛沫が飛んで汚いから座ってする人が増えた事に対するコメント)
「清潔はビョーキだ」の著書がある東京医科歯科台の藤田紘一郎教授も、座り派の増加について「清潔志向が行き過ぎてアンバランスになってしまっている」と指摘する。「出たばかりの小便は雑菌もほとんどいない。その意味では水と同じくらいきれいだ。なんで小便を毛嫌いするのか。ばい菌や匂いを退けすぎて、逆に生物としての人間本来のちからを失いかけている一つの表れでないといいのですが」
普通にさらっと読んでしまうと何も気づかないかと思いますが、皆さん気づきましたか?言ってる内容には間違いは無いのでしょうけど、支離滅裂です・・詳しくは本書を手にとって見て下さい。
生まれてから数十年という間、日本語というものと付き合ってきて、かつ自分なんかは読書が好きでよく活字に触れる方なのですが、以下に「流して」漠然と文章を読んでいたのかを思い知らされました。加えて、適切な「疑問」を持つことも結構な労力がいることも、改めて実感させられました。
今まで会社の研修等でもロジカルシンキングが取り上げられたりしたこともありましたが、あまり身についた感はありませんでした。しかし、本書の101題で少しはレベルアップが図れたかと。
論理的思考力不足に悩んでいる方は是非手に取って見て下さい!
【映画】ワンチャンス
イギリス人ポール・ポッツの自伝的映画作品。
うっすらの記憶だと、日本のニュース番組でも彼のことを取り上げる位話題になっていたような。主人公は冴えないイギリス人だけど、まさにアメリカン・ドリームを体現したような作品。
歌が大好きないじめられっ子ポール少年。
太ってる、いじめられる、童貞、ケータイショップで昔のいじめられっ子を避けながら働く日々。そんな彼であったが、1年来のメル友ジュルズと付き合うようになり、背中を押されてイタリアへ音楽留学。
充実した学校生活を送り、賞を取る程の歌の腕前であった。しかし、極度のあがり症のため、有名なオペラ歌手の前で歌を披露した際に大失敗し、「オペラ歌手にはなれない」と断言され、失意のままイギリスに戻ることに。
なんやかんやでジュルズと結婚し、冴えない日々を送る中、借金の計算をしていたときにふと目に留まったTVの素人参加番組の広告。借金返済のために何気なく応募したところ、これが彼の人生を大きく変える転機に・・続きは本編?にて。
事実は小説より奇なり、なんて言うけどまさに!って感じ。でも、覚えておいておくべきは、彼自身が「ワンチャンス」を掴むための準備と努力をしていたということ。
イギリス、行ってみたいなぁ。
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